日々是気付

でっかくて長いひとりごと。自己満。

淳太くん 10,000字インタで感じたこと

わたしは3年くらい前からチラチラと見ていただけで、当時の動きや思いについてはあまり知らない、関西ほぼ新規の人間ですが、B.B.V.と松竹座には並々ならぬ思いがあります。


そんなおたくの戯言と捉えてお読みくださると幸いです。






淳太くんのいちまんじを読んでまず始めに思ったのは、なんて不器用な人なんだろうということ。ファンが大好きで相方が大好きで弟たちがかわいくて仕方なくて大切で、それゆえに不器用になってしまうこの人はなんて人間らしいんだろうと思った。7人の中に、あるいは個人の中にしまっておいてよかった思いもあるはずだし、感じ方は人それぞれだけれど、はっきりと、淡々と語ってくれた淳太くんとそれを文字に起こしてくださったスタッフさんに感謝したいと思う。



関西は、勢いはあるのに活動の場が限られていた。夏にステージで輝いていたはずのJr.が冬にはいない。そんなことも多くあり、また、Jr.の事務所退所は大々的に発表されることもないため、蓋を開けてみなければ自担がそこにいるかどうかさえも分からない。辞めジュたちも、ファンに何かを伝えられる場が与えられるわけでもない。幕が上がって初めて把握する事態に、涙をこらえるファンをたくさんたくさん見てきた淳太くん。

B.B.V.の10人の勢いは特にものすごいものがあった。松竹でのBIG GAMEパフォーマンスを見て衝撃を受けた瞬間は今でも忘れられないし今後ずっと忘れることはないのだろうと思う。ものすごい運動量と抜群の歌唱力、それに加えて舞台上で自分を魅せる力を10人全員が持っていた。これは自然に出来るものじゃない。努力した人だけが放てるパワーなのだと感じた。この人たちがなぜJr.でとどまっているのか分からなかったし、Jr.でとどまる人たちではないと強く強く思っていた。

淳太くんは「ベクトルがズレていった人もいた」と話していた。「俺たちがこのすぐ後にデビューして後悔するのなら今辞めるべきじゃない。後悔しないのならやりたい道、見つけた新たな道を行ってほしい」と言葉をかけたという。

数年前に少クラで今のジャニーズWESTメンバーでのBIG GAMEを見たけれど、やはり何かが違うと感じてしまった。具体的に何が違うのか明確には分からなかったが、決定的に欠けているものがあると思った。そこで改めて、BIG GAMEはB.B.V.の曲で、あの曲の勢いはあの10人じゃないと表現しきれないのだと思った。

そう。あの10人じゃなければいけなかった。誰一人欠けてはならなかった。デビューするなら10人揃っていなければ意味がなかった。

だから、一人抜け二人抜け…となっていく中で残ったばど濱文龍の5人で、という選択肢はなかったのではないかな、というのがわたしの個人的な見解である。


と、このような流れがあったことで、なぜあの7人なのか、わたしも疑問に思っていたところがあった。はっきりとばど濱、7WESTに分かれて活動をしていたし、もちろん文龍も一緒にやってきた仲間だったから、なぜ7人ともが「あの7人」の形にこだわり続けたのか、分からなかった。

でも、9月の日生ANOTHERで7人でデビューの話があったというのなら話は別だ。事務所の大人たちが何をどのように考えて4人にしたのか知る由もないけれど、もともと7人と言われていたものがそうじゃなくなるのはそりゃあ誰だって納得がいかないだろう。

俺には出来なくてあの3人にできることはたくさんあるのに、一緒にデビューすることでその可能性を潰してしまいたくなかった。そう思った淳太くんは、一度は4の形でのデビューを受け入れたという。


カウコンでのデビュー発表を受けた後の関ジュコンは、リハ・本番含めて総じて地獄だったという。何も話せない、どう話していいのかも分からない。そんな状況をぶち破ったのはやはり仲間だった。「今まで通りにしてほしい。正直デビューなんてどうでもいい。今までの関係じゃなくなることのほうが辛い」濱ちゃんのその言葉でスイッチが入った。


キスマイの衣装・ポジション格差を見ているわたしは、デビューのもろもろを見て、やはり4+3の形なのではないかと思ってしまった。歌割、衣装、ポジション等々。でも、見ている側がそれを感じているということは、本人たちははっきりと感じていることになる。

おそらく、これが事務所の提示する7人でのデビューの条件だったのではないかと今では思う。

しかしここからの動きがものすごかった。本当に速かった。

メンバーの思いも尊重した衣装作りに人一倍熱を注いだ。

その象徴のひとつがあのCriminal衣装なのだろう。わたしはただ単に淳太くんのハット芸を楽しみにしていた輩なのだけど、少クラの披露のとき、Bメロのフリでハットが落ちてしまった淳太くんがいる。この時は気付かなかったが、何度も見てみるとあることに気付いた。

神山くんもキャップを取っていたのだ。

ここで、わたしは淳太くんと神山くんにハットでのシンメみたいなものがあるのではないかと思っていたが、そんな薄っぺらいものではなかったことに衝撃を受けた。

これが5人ならば問題ではないのだろうが、7人だからこそ、被り小物1つで見栄え、バランスともに悪いものとなってしまうのだろう。

また、この事実を知ったファンたちが「淳太くんありがとう」とか「感謝しなきゃ」とかそう思うのもわたしはちょっと違うのではないかと思う。淳太くんはそんなことを言ってほしくて、思ってほしくてしたことじゃないとわたしは思いたい。じゃあ話さなきゃよかったじゃん、となってしまう気持ちもよく分かるが、仕方ない。淳太くんは淳太くんだから。


WESTのファンを誰よりも愛おしそうにジャスミンと呼ぶ淳太くんだけど、彼の中のジャスミンの花のイメージが可憐で可愛らしい。極め付けの花言葉は「あなたについていく」。こんなにも素敵な人間性を持つ淳太くんのいるジャニーズWESTとなら、どんな景色だって綺麗に見えると確信した。

それに、おそらく包み隠すことを知らないのではなく、包み隠すことが嫌いな性格でもあるのかな、と思った。

自分たちはもうすでに区切りをつけて前を見ている。だから、わたしたちにもきちんと区切りをつけて前を見てほしい。その一心で、様々な言葉の中からあの言葉たちを選んで話してくれたのだとわたしは解釈した。


“長い道のりの途中で、たくさんの涙に胸を痛めた。「絶対に笑顔にさせるから」と心に誓っても、何度もくじけそうになった。そんなとき、いつも誰かが支えてくれて、仲間を支える今がある。さあ「新しい物語を紡ぐ」から、この道をあなたについてきてほしい”


こんなに素敵な人なのだ。ついていかないわけがない。