日々是気付

でっかくて長いひとりごと。自己満。

嵐ライブツアー2014「THE DIGITALIAN」



わたしのヲタクの始まりはこの人たちだった。どんなに大きくなっても変わらない距離感とグループの纏う空気感は、いつ見ても安心する。

ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN(通常盤) [Blu-ray]

The Digitalian < Cd Dvd >



周知の事実であるが、この人たちとんでもないプロ集団である。
毎年毎年、行くことはないにしてもどんなコンセプトでどんなライブ演出を見せてくれるのかと、アルバムの発表から楽しみにしている。それは年々規模が大きくなり、他人事ながら「ようそんなに新しいコンセプトや演出思いつくわ…」と驚かされている。嵐のライブ演出を中心となって考えているのはメンバーの松本潤であることは知られているが、この人、様々なアーティストのコンサートや舞台など時間の許す限りどこへでも観に行く。もともと好きなのであろうが、もうすでに生活の一部なのだから驚きである。そう。アーティストのコンサートや舞台はアイディアの宝庫なのだ。


1曲目のAstariskから度肝を抜かれる演出。ファンライトの自動制御である。
ペンライトが主流となっているジャニーズのコンサートでは、会場全体に暗闇を作り出すのが難しかった。しかしそれを覆し、ペンライト(今回は団扇にLEDライトを取り付けたファンライトだった)を自動制御にすることで演出の一部として大胆に使うことを編み出した。いやー、どこで思いついたのだろうとは思ったのだが、主に演出の提案をしている最年少こと松本潤くんは、2009年に行われた嵐史上初の国立競技場公演の下見の際、会場の照明をすべて落とした状態の全景を見て「この暗闇を利用して何かやりたい」とすでに言っていたのだからさらに驚きである(AAAのDVDに収録されていますので是非)。
覚えてたんすか…???震

そして今回は、WSでも取り上げられていた筋肉の動きに付随させた音楽の演出が大きなポイントのひとつである。「ヒューマンとデジタルの融合」とは、文字だけではこちらにまったく伝わっていなかったことを思い知らされる。

今、そこで人が生きている。

このことを感じられるライブに、わたしは初めて出会った。人が生きているという当たり前のことに関して、普段は考えることもなければ感じることもないが、こういう視点で見てみると、どれだけ技術が進歩しようとやはり人間ありきなのである。何をどう使って何を表現するか。どう生きるか。そんなことを考えたライブでもあった。


「長いこと準備してきたから〜」と本人たちも言っていたけれど、それをライブ会場に来た人しか知らないのは本当に勿体ない。もっとたくさんの人に見てほしい。そして感じてほしい。

売れてほしいとはまた違った感情を持ったのも、これまた初めてである。