16周年に寄せて
嵐が、11/3に16周年を迎えた。
わたしにとってジャニーズの入口はNEWSなのだけどジャニヲタの入口は嵐だし(複雑)、その変遷を見てきた期間が一番長いグループなのでそれなりに思い入れもある(もう茶の間のゆるヲタだけど)。
16年何かを一途に続けたことがあるだろうかと考えてみたけれど、人間として生きることくらいしか思いつかなかった。
わたしが彼らを見つけたのは、嵐ヲタには永遠の新規と言われているのであろう花より男子2のときである。
まだ学生だったので、ノートの裏表紙に歌詞書いたりデコったりしてた。(若気の至り)
その頃はかっこいいとか歌がいいとかそんなことしか考えていなかったけれど、時を経ていろんなことに興味を示しそれが確立してきたつい最近、まさに16周年を迎えた昨日、やっと最新アルバムJaponismの初回限定盤に収録されている「心の空」のPVメイキングを通して見た。
- アーティスト: 嵐
- 出版社/メーカー: ジェイ・ストーム
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: CD
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彼らの中の意識や考え方も変わってきたのであろうが、それとともにわたしの考え方や捉え方も変わってきたわけで、なぜか少しグッとくるものがあったように感じる。
このアルバムのリード曲を聴いただけで、彼らが何を伝えようとしているのか手に取るように分かったし、実際にそれを本人たちが口にしていたので、この映像を見ることは自分の捉え方との答え合わせみたいな意味も含まれていたように思う。
ただ、その中にはわたしが感じ取れなかったことがひとつあった。
それは「これはあくまでもPV用のダンスだから、コンサートでやるとなるとまた違った見せ方になるかもしれない」「(アルバムに収録されている曲も聴いてもらうことを目的として音を作っているから)もしかしたらコンサートでは全然違ったアレンジの曲になってるかもしれないよね」といったことを発言していて、映像とステージとで見せ方を変えようとしていたことをもうすでにアルバム制作の時点から考慮していたことだった。
そう言われてみれば、曲と曲のつなぎにアクセントダンスを入れたり映像含めた演出を入れたりしてより世界観を強調するひとつの手段として曲自体をアレンジしている場面も見受けられていた。
もしかしたらパンフレットで誰かしら語っていたのかもしれないけれど、アルバムとDVDしか材料のないわたしには気づけなかった点であった。
また、Japonismプロジェクト(勝手に命名)は年明け早々には始まっていたというからさらに驚きである(潤くんのweb連載より)。
わたしの記憶が正しければ、原点回帰というコンセプトは、10周年を迎えた次の年のコンサートの大きなテーマにもあったはずだが、それは嵐としてのものであり、今回は日本人としての原点回帰なのだとわたしは感じた。
最近、彼らは日本という国を勝手に背負わされているような気がして、そうではなくてもっともっと自分たちを表現してほしいと思っていた。
しかしこれが彼らなりの表現なのだろうと思って素直に受け止めてみると、彼らを通して本当に見たかったものが見えてきた気がする。
彼らの、尊敬の念と継承への覚悟。
然と受け止めよう。